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さたけケーイチ
Webクリエイター
二拠点生活、田舎と都会をいったりきたりのWebクリエイターです。
夏はデザイン・コーディング、冬はスキーインストラクターと、ゆるりと生きてます。

ミドル世代がデジLIG通って思うこと

デジタルハリウッド by LIG は、Web制作会社であるLIGがデジタルハリウッドと提携して首都圏で運営しているWebスクールです。

私は2022年4月から8ヶ月間ここの上野校でお世話になり、Webデザインの基本を教わりました。

これから転職や独立を目指す方々に参考となればと思い記事に残そうと思ったところです。

特に、40歳を越えた方がWebデザインスクールに通うことを考えた時に、デジLIGはどうだろう?という参考にしていただければうれしいです。

目次

55歳で若者の中に・・・

私が入学した時の年齢は55歳です。

おそらく、当時最年長だったのではないかなと思います。

というのは、「デザイン集中講座」というオプションの講座を受講した際に、運営の方から「さたぼーさん、最高年齢です、頑張ってください!」と笑顔で言われたのでおそらくそうなのでしょう。

デザイン集中講座についてはまた別の機会にお伝えしますが、通常のカリキュラムをこの年齢からでもついていけるのかと言われれば、

大丈夫です!

と一応答えておきます。

どうして、一応なのかというと、学び方が動画主体で自分のペースであるので、計画的にセルフコントロールが要求されるからです。だらけてしまえば、どこまでも落ちていき、気づいたら時間だけが経っていたということもあるかもしれません。

幸い自分は何とか踏みとどまりましたが、25名ほどいた同期入学者は最終的には6割?くらいの卒業達成率だったのかな?という感じです。

あくまでも自分任せなので運営の方が課題を催促することもないし、そこは自己責任かなーと思います。

デジLIGの良いところは、わからない時の質問する方法が、Webでのテキスト、zoom、校舎通学と複数準備されているところなので、そこを上手に使うと6ヶ月で見違えるほどの成長をすることもできるかと思います。

とにかく自分主体で活用することが求められるということですね。

学びやすい動画教材

デジLIGの学習は動画課題→自主制作のパターンを、名刺、バナー、デザインカンプ、プロフィールサイトの順に繰り返して基礎力を養い、その後、LP(中間課題)、webサイト(卒業制作)と実践的な自主制作を行うという流れです。

動画での学習は、とても丁寧です(他のデジハリ校と共通のコンテンツを使っているので)。
ホントに丁寧すぎるくらいで、イラストレーターやフォトショップに初めて触れる人でも動画に沿ってやっていけば、自然と覚えるようになります。

自分の場合、前職で印刷出版に携わったことがあり、フォトショップもイラストレーターも使っていたので、無理なく入ることができました。

私はどちらかというと、ツールの操作よりもデザインの作法やあしらい・配色に疎かったので、最初の名刺作成やバナー制作でその辺の基礎をおさえることができて良かったと思います。

問題は中間課題以降の自主課題の制作で、そこではかなりの自走する力が求められます。
ここでトレーナーさんの力を上手に活用できるかどうかが鍵になってくるような気がします。

自走力を求めすぎて失敗

動画で課題をトレースした後は、提出課題としてオリジナルのプロダクトをつくるというのがデジLIGの一般的な流れです。

この制作課題をどうやってつくっていくか自分のスタイルを確立することが成長の大きなステップになるかと思います。

一番いいのは、校舎に足しげく通って、トレーナーさんにどんどん質問していくのが良いでしょう。そして相性のいいトレーナーさんを見つけたらその方の追っかけとなっていろんな校舎に行ったりするのが楽しいかもしれません。

私もそうするつもりでいましたが、ここで大きな過ちを犯してしまいました。

それは、

自分で勝手に年齢の壁をつくってしまった!

ということです。

年齢の壁というか、長い社会人キャリアのプライドのようなものが出てしまい←老害

ある程度自分でつくった後に、分らないことを明確にしてから聞きに行った方がいい?

と勝手に思い込んでしまったことでした。

どうしてそんな思考に陥ったかというと、以前やっていたコーディングの独学用教材の影響が出てしまったようなのでした。
その教材では、「質問する時は、フォーマットにしたがって、どこでつまずいているか、問題解決のために自分がやったこと、などを明確にするように」と求めてきていたことです。

質問とは相手の時間を奪う行為だから効率的におこなう、という感じで、意識高い系のエンジニアにありがちな敷居の高さを感じてしまったからかもしれません。

だから自分は、ある程度自分で作品を見られる状態に仕上げて、質問項目をスライドに書き出して、ということをやっていました。
けど、これは効率も悪いし、結果的に校舎に行く頻度を下げてしまうことにつながり、学ぶ立場からすれば良いことはあまりなかった気がします。

実際のデジLIGの校舎では、質問ルールみたいなものはいっさいなくて、わからないことはどんな単純なことでも手を挙げればすぐ教えてくれるし、環境としては最高のものがあったんですけどね。

考えてみたら、皆ゼロから学びにきているわけなので、質問の敷居を上げてしまったらその環境で学ぼうとは誰も思わなくなりますもんね。
でも、課題制作中の自分は盲目的になり、必死で一人部屋に篭り作業し、完成したら見せにいくということを繰り返していました。気づいた時はすでに中間課題を終える直前になってました。

エンジニアとデザイナーでは質問作法は違う

ある時校舎で若い受講生が、デザインの4原則をどういう場面で使えばいいのか、シンプルに質問していていたことがありました。

その時隣にいた私は、「それぐらいちょっと調べればわかるでしょ、自分でやってみてから質問したら。」

とダークな心の部分がのぞいたこともありました。

今となっては猛反省です。

私のやり方ではコーディングで自走できる力はつきますが、デザインについては独りよがりの域をでないということがわかったからです。

デザインこそ、いろいろな人から多角的な視点でフィードバックをもらうことが大切なのです。

だから、単純なことを純粋に質問できるマインドの方が、結果的には爆速で成長できるという現実をあとで知ることになります。

どうして失敗してしまったのか、その原因は私自身にありました。

私は自分で勝手に年齢の壁を感じてしまい、ATフィールドを張ってしまったのです。

校舎には定期的に通っていたのにトレーナーさんとの距離感を自分で感じてしまったり、トレーナーさんと若い受講生が談笑してる姿を見るにつけて自己嫌悪に陥ることもありました。

受講生が20代の転職希望者が大半なので、その雰囲気に飲まれてしまっていたのかもしれません。

だからなおさら、自走力という言葉に踊らされ、一人でできるだけ解決しようと肩肘張っていた感じでした。

校舎では何でも質問する、遅延評価学習法が効果的

自分でまずやってみる、というのは確かに自走力はつくのですが、その分時間がかかるのですね。

もっと素直に、「わからない、どうしたらいいか」をトレーナーさんにぶつけてみても良かったかなと今になって思います。

コーディングは独学できても、デザインを完全独学で習得するのはかなり困難だということはよく言われますが、そのことを今は素直に理解できます。

デザインをしている時と、コーディングをしている時では、頭の使い方や疲れ方が違うこともデジLIGでの学びを通じて感じるようになりました。
ですからコーディングとデザインでは学び方も違っていいのかなと思うのです。

遅延評価学習方という手法をご存知でしょうか。
これは必要と感じた時にそこの部分だけサクッと学んで進める方法で、基礎→応用の手法とは違っていて、効率的に学ぶ考え方です。

実はこの遅延評価学習法を最も効率的にできるのがデジLIGの校舎での学習だと今になって気づいています。
校舎はどんどん利用するべきです。

コーヒーやお茶も飲み放題ですしね!

デザイン集中講座がデザインを変えた!

3ヶ月がたった時期に、オプションのデザイン集中講座(通称、「直伝!」)を2ヶ月間受講しました。

2ヶ月で5回、土曜日の朝から夕方までのエンドレスでzoom繋ぎっぱなしという超ハードな講座でした。

正直1回目のバナー作成から凹みまくって、心が折れそうでしたが、20人の受講生が同じように必死になって制作に励む姿が画面越しからもわかり、自分も頑張らないとと励まされました。

回が進むにつれ、内容も濃くなり、受講生も徐々に脱落していき、最後の回は12人ぐらいだったように思います。

別に強制してるわけではないので、受講スタイルが合わなかった場合も人によってはあったのかと思います。

私は何とか最後まで完走し、LPのデザインを仕上げることができました。

この「直伝」で教わったことは、今でもデザインをゼロからつくる時のベースとなっています。

直伝受講者は他の受講生に比べてデザインの質が高いと言われます。

受講して分かったのはトレースの大切さと「守・破・離」の方法論で品質を上げていくということでした。
LIGの新人研修で使われるカリキュラムということで期待していたとおりの内容でこの手法をマスターできたことは、これからWebデザイナーを名乗っていくのに大いなる力を与えてくれました。

情報収集を怠りまたもやミス

終了後は、また通常のスクール課題にもどりLPのデザインとコーディングでした。

せっかく、直伝でデザイン手法を身につけたのに、私はまたもミスを犯してしまうのです。

さたぼーは学習という言葉を知らないの?

それがキャラなんです…

本来は「スグ食べ」というデジハリ専用の課題でテキスト素材も準備されていて効率的に進められたのですが、私はここで自分に負荷をかけてしまい、オリジナルコンテンツで制作するということをやってしまいました。

どうしてそんな暴挙をやってしまったかというと、フリーランス独立を考えていたために、少しでもレベルを上げた方がいいと勝手に自分で思い込んでしまったからでした。

本当はこの段階までに自分と相性のいいトレーナーさんを見つけて、いろいろ相談すれば良かったのですが、それができないまま中間課題に突入してしまい情報が不足していたのです。

あとでトレーナーさんに聞いた時には、自分の場合あまりにも頑張りすぎたようでした。

「他の受講生はもっとサクッとつくって、卒業制作に入ったよ」という話をトレーナーさんから聞き愕然としたことを覚えています。

校舎での情報交換は大切だと痛感したところでした。

卒業制作での失敗

おかげさまで中間課題でも良い評価をいただきましたが、その後の卒業制作はさらに大変苦労しました。

デザイン集中講座を乗り切ったので、ある程度デザインの制作の流れがつかめてきましたから、卒業制作はすんなりいくと考えていました。

私はデザインを中心としたフリーランスでの独立を模索していたので、卒業制作は自分のポートフォリオサイトをつくろうと考えていました。

WordPressも組み込んで、自分らしい雰囲気のプロダクトをつくりたいと考えて、卒制担当トレーナーにその旨をslackで伝えました。

帰ってきた返事では「ポートフォリオに載せるだけの制作実績はあるのか」という問いでした。

私はこれを邪推してしまい、

「制作物が少ないのにポートフォリオはありえないんじゃない?」

と担当トレーナーさんが考えているととってしまったのです。

もう少しトレーナーさんに突っ込んで、制作物がないとポートフォリオサイトつくってはいけないのですか?と聞けば良かったのですが、一人で勝手に否定されたと思い込んでしまい、そこから2週間企画書で悩んでしまったのです。

きっとトレーナーさんとしては、単純に確認の意味だったのでしょうけど…。

私は意外と自己肯定感が低いので、トレーナーさんの意図を汲み取れなかったのかもしれません。

結果的にはポートフォリオサイトではなく、将来自分がやってみたい事業サービスの架空サイトをつくることで企画書を通しました。

あとでポートフォリオに転用できるかな、という内容にしましたが、結果的にはポートフォリオはあとでつくり直すことになりました。
ターゲットが違うので転用なんかうまくいかないのですよね。
まあ、そういうことがわかったということは、多少なりともデザインの本質を捉えられるようになったと思っています。

それにしてもやはりあの時、トレーナーに自分の考えをきちんと伝え、ポートフォリオをしっかりつくっておくべきだったと今でも思っています。

企画書が通ったあとはデザインカンプに進みましたが、結局コンセプトを表現することで迷走を繰り返し”4度”作り直しました

デザインのOKが出たのは、卒制発表まであと2週間という時期でした。
12月という時期で実家への帰省と体調を壊したことも重なり、結局卒制発表を翌月にまわしてもらい何とか実装することができました。

コーディングは全て自走できる程度のスキルは既にあったので、卒制でコードレビューを受けることはありませんでした。

まあ、ちょっと尻切れの感がある卒業制作でした。

発表を翌月にまわす手配をしてくださった運営スタッフの方々には感謝しかありません。
こういう柔軟性もデジLIGの良さだと思いますね。

ポートフォリオはいつつくればいいか

ポートフォリオはWebデザイナーとして自分を売り込む際に必要となるいわば”箱”です。

ではその箱はいつつくればいいのでしょうか。

人によって考え方はそれぞれなのかなあと思います。

・箱を先につくってそこに入れる
・プロダクツが溜まってきたら、箱をつくる

鶏が先か卵が先かの違いと同じでしょうか。
どちらにせよ、箱とプロダクツはつくらなければいけないわけで、それをデジLIG在籍期間にやるかどうかの違いかなと思います。

クリエイターの制作物を見せるためのフォーマットであるので、そのクリエイターの個性が最も見えるようデザインにしていかないといけないのかなとは思っています。

デジLIGはどちらかというと、コーディングよりもこのクリエイティブ力の養成に力を入れているように思います。卒業された方がUI/UX系に進む人も多いと聞きました。そのあたりとの親和性も高いのかなと感じます。

したがってコーダー志望の人・エンジニア志向の人はデジLIGとの相性は正直?かなと思います。

動画教材の中でsassについてはさっと触れることはありましたが、FLOCSSやGulpなどに触れることは全くないので、CSS設計を学びたい人は独学で進めるしかないと思います。
CSS設計は制作会社との提携ではマストなスキルなので、フリーランス独立志向の人は要注意ですね。

そのあたりは、やはりデザイン中心での転職志向かなと思います。

中高年の卒業後はフリーランス一択

中高年のデジLIG活用で頭に入れてほしいのは、就職を念頭にいれてはいけないということです。

20代の受講生はこの点で、企業から今後の成長期待値を乗せた採用が可能ですので、良いサイトがつくれればそのまま就職することは可能だと思います。

しかし、年齢的に就職が無理な世代になってきた人は、フリーランス一択だと思います。

そしてこの現実は在学中いろいろなトレーナーさんと情報交換して得た生きた情報だということです。

そのためには技術レベルを上げて自走していく努力を続けなければいけません。

それは、前節で紹介したように、デジLIGのカリキュラムでは限界があるからです。

CSS設計を学び命名規則を理解し、Gulpなどのタスクランナーで作業効率化を図り、GitHubで共有できるようにならないと制作会社との業務提携は厳しいのかなと感じています。
(もちろん会社次第ですけど…)

デザインは成長に時間がかかるものですし、引き出しの多さがないと案件はこなせないということもわかってきました。

そしてその引き出しを多くするには時間がかかるのです。

私は独立をデザイン主体で行うかコーダーとして行うのかずっと迷ってきましたが、デザインは経験値を上げないと通用しないと感じ、再現性の高いコーディングの技術を先に高める方に舵をきることにしました。

デザインは時間をかけながら、引き出しを多くつくっていこうと思っています。

ただし、良い情報もトレーナーさんから得られました。

エンドクライアント(経営者層)に直接アプローチできるようになれば、社会人としての経験値が高い中高年の方が安心して依頼できる場合もあるということでした。

なるほどな、と思います。

デザインスキルでは若者のセンスには敵いませんが、ポータブルスキルでは一日の長がありますからね。

デジLIGは独立に役立ったか

卒業後も独学できるかかが分かれ道

卒業したあと、私はすぐにフリーランスとして独立できたわけではありません。

デジLIGでは確かにデザインの基礎を築いてもらうことはできましたが、デジLIGでデザイン中心に学びを深めていた時期は、コーディング技術の向上に力をいれる余裕がありませんでした。

そして、途中でフリーランスのコーダーとしてやっていくにはあまりにも技術がなさすぎていることに気づきました。

最低でも

CSS設計でSASS(FLOCSS)、gulp、GitHub、WordPressでのオリジナルテーマ実装

これらを扱えなければ、技術不足で制作会社とは提携してもらえないということが分かってきました。

WordPressも卒業制作で実装しようと思っていましたが、デザインで迷走してしまったために、できずじまいでした。

卒業後、独学でこれらのスキルを習得しましたが、結局全てが扱えるようになるまでざっと半年を要しました。

コーディングに関しては、何とか自力で自走できるレベルには到達しましたが、デザインは成長に時間がかかるのでさまざまなプロダクトを制作しながら実績を積み上げていかないと、フリーランスは厳しいのかなと感じています。

卒業した後こそ、独学で学び続けスキルアップをはかるモチベーションが保てるかどうかが独立の分かれ道になるような気がします。

デジLIG卒を生かすブランディングを

デジLIGで学んだとという事実はそれ自体が実績になると思っています。

デザイナーは、創るプロダクトが全ての世界ですが、お客様と接する時のバックボーンとしてデジLIG卒であることは大きなブランド力となります。

実際に私はデジLIGを卒業した後に、Webサイト構築の相談を知り合いから受けました。
スクールを卒業したという事実は、しっかりプロダクトをつくれるという信頼獲得に十分役立つということです。

またそれ以外にも、たとえば街を散策していると、ポスターや看板などのデザインの良し悪しがとてもよく見えるようになり、街歩きが楽しくなってきたりしています。

すてきなデザインに出会えるとスマホで写真に収めることが多くなり、自分でもモノを見る感性が磨かれてきていることを実感します。

この変化は独学で得られるものではなく、やはりデジLIGに通ってトレーナーさんや運営の方々との交流を通じて得られた資質能力かなと思っています。

心がこもった交流があった

卒業後、修了証をとりに2ヶ月遅れで上野校舎にお邪魔した時のことです。

その時対応してくれたのが、ちょうど一年前に相談にのってくれた運営のSさんでした。

修了書を受け取り、記念写真を撮っていただき、お世話になった感謝の挨拶をしました。

すると、隣にいた受付の若手スタッフの方が、

「寂しいこと言わないでくださいね。何かもう会えないみたいな感じじゃないですか。」

って言ってくれたのです。

まあ、このもっとオプション受講できるからこれからもよろしくね、という意味もあったのかもしれませんけれども自分は単純に嬉しさが込み上げてきました。

ちょっと、年齢の壁を感じて若干の違和感を抱えて、卒業したので、この若手スタッフの一言はとても私の心を打ったのでした。

自分は元教育者でしたから、言葉の持つ力の大切さは他の人以上に敏感だと自負していました。その中でデジLIGスタッフの対応はまたここに戻りたいな…と思わせるのに十分でした。

また、Sさんは修了証を受け取ってお別れの際もビルの玄関先まで送っていただきました。

エレベーターの中でプライベートなことをお互い話しできたことも意外でした。
これも教員としての経験値なのですが、お客様(保護者)と接客した際、玄関先までお送りする際の立ち話ってその人の本音が一番聞き出せる瞬間なんですよね。

きっとSさんもそんなことが分かってらっしゃるんだと思いました。わたしより一回り以上離れていましたが、純粋に人としてすてきだなーと感じました。

玄関先では握手をしてTwitterのアカウントを交換してお別れをしました。
なぜか、自分は目頭が熱くなってしまいました。
ふと見上げると、Sさんも目を潤ませているようでした。

聞けば、この日に自分が修了証をとりにくるということで、最後にお会いしたいということで、満を持して待っていてくれたということでした。

最後に

デジLIGを卒業してから半年をこえて、ようやく独り立ちする準備ができてきた状態です。

デザインはまだまだ中途半端ですが、デジLIGでの学びの経験を再現させていくことでクライアントが求めているものを探ることができるようになったと思います。

今、苦しんでいるのは、デジLIGロスという病が発病していることです。

土日の都内はどこもカフェはいっぱいで、落ち着いて作業できるところを探すのが容易ではありません。

まあ、自宅でやればいいだけの話なんですが、やっぱり人の息遣いのある環境に身を置くと生産性があがるのは世の常ですから。

デジLIG在学中は、専用カフェの気分でスペースを利用できたことは本当に幸せなことだったんだと思うようになりました。

カフェ難民となって街を徘徊する自分を見るにつけ、デジLIGロスの現実からまだ抜け出せていないこと思い、その影響の大きさを感じています。
※最近卒業生にラウンジスペースを開放してくれるという神対応が始まったと聞き喜んでいます。

それでも何とか歩み続け、デジLIG卒であることに誇りをもってこれからも制作にあたっていきたいと考えています。

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